ブログはもうないかな

POLAR BEAR BLOG: 「Twitter > Blog」論を読んで。

山岡さんを思い出す。

携帯で写真が撮れてそれをそのままpostできないのだったらめんどくさくて70posts/dayは出せない。slashdotには"まとまった文章をブログに書くのは確かにめんどうな作業"って書かれてる。こっちは"まとまった文章"を書くのがtwitterみたいなのに比べて面倒っていうはなし。twitterのような使い方をするためのツールとしてブログは使えない、と読めなくもない。まとまった文章/さえずりのはなしは置いておいて、伝統的なブロギングプラットフォームがツールとしてめんどくさい、というほうについて。


伝統的ブロギングプラットフォームはコメントスパムの掃除だったり(海外のtumblrユーザは、コメントが書けなくてcomment spamがないから掃除しなくてよくてハッピー!みたたいなことを書いてるときがある。akismitでだいたい捨ててもらえるよと言いたい)、再構築だったり、更新pingだったり、プレビューだったり、とにかく時間がかかる。

伝統的ブロギングプラットフォームはなんでもできて、それはその上で何ができるのかを試行錯誤する必要があったときには機能性を保ちつつ、すばらしい柔軟性を提供してくれた。いまFirefoxが"ブラウザ上でなにができるか"というのを、ひどいメモリリークとかオーバーヘッドとかを犠牲に試行錯誤してるのと同じように、伝統的ブロギングプラットフォームは、ボタンの多さからくるわかりにくさと、ひどい時間的オーバーヘッドを犠牲にそのうえにある可能性を見せてくれた(自分はぜんぜんブロギングに関してシロウトだけど)。


ブログはそんな段階も終わって、なんでもできるけどなにをするのにも便利じゃないツールから、やりたいこと(はじめはこれがわからなかった)をno-overheadでやるためのツールになる段階にきてるのでは。twittertumblrに投資してるUnion Square Venturesのtumblrについての説明 Tumblr | Union Square Venturesや、tumblrのdavidのインタビュー Read/WriteTalk » Blog Archive » David Karp - CEO, Tumblrの受け売りだけど。

しつこいながらもUSVのtumblrについてのpostは、アタマのいいひとたちが自分たちのおかねをかけてやっているtumblrについて、その魅力と力の源泉について説明している文章なので、ふつうのメディアのライターや道楽ブロガーがtumblrについて書いているものにくらべて、深い洞察と面白い視点を提供してくれてるので、英語も難しくないし読んでみたら、わかったような気持ちになれるのでおすすめですよ。


少なくともいまの伝統的ブロギングプラットフォームは、ヘビーなユーザであるしょこたんに"もうないかな"と感じさせるものということで。