徒然草

『徒然草』 もの狂おしくない新訳を加工して、一日に二段ずつ読みやすい形式にしたものを読んでいる。現代語訳、ありがとうございます。

本当にくだらないことばかり書かれている。しかもはじめに予防線。

これは、暇にまかせて一日中机の前にいるときに心に浮かんだことを適当に書きとめておいたものである。したがって、実にくだらない馬鹿馬鹿しいものである。
『徒然草』 もの狂おしくない新訳 序段

そもそも、巨大な象も女の髪で編んだ綱につながれると大人しくなるといい、秋には女の履いた下駄の木で作った笛の音に必ず鹿が集まってくるというではないか。男が自ら忌み恐れ遠ざけるべきものは、まさに女がもたらすこの迷いである。(第9段)

字が多少下手でも遠慮せずどんどん手紙を書いたほうがいい。むしろ、自分の悪筆をみっともながって人に書いてもらったりする方が嫌みである。(第35段)

しかし、例えば、出世した人や高貴な人は必ずしも優秀な人間とは限らないのだ。頭が悪くて駄目な人間でも、良い家に生まれて良い人に見出されたら、出世して高給取りになることもある。(第38段)

こういうおもしろいけどしょーもない話ばかりが続く。1000年経っても相変わらず同じことを考えてる。進んだのはテクノロジーだけだ。


あと普段意識しないけど名声とか富を蔑む日本の文化は仏教に根差してるのかなと思った。たしかに日本人は日本のことを知らなすぎるのかもしれない。