ウェブマーケティング用語集 | Radical trust(進歩的性善説)

Radical trust(進歩的性善説)とは、Web2.0を象徴するひとつのキーワードで、基本的にはユーザ同士やサービス提供者とユーザの間に深い信頼関係があることを前提として、ユーザ個々の知恵や知識を提供し合うことでサービスを作り上げるという考え方です。

ブログにしろSNSにしろ、Web2.0時代に重要なのは情報の共有であり、ユーザー同士のコミュニケーションです。CGM、参加型アーキテクチャタギングなどWeb2.0的サービスと言われるもののほとんどは、ユーザーがサービスに参加し他のユーザーと情報を共有することによって価値が創造される仕組みになっています。

ユーザー同士のコミュニケーションとか情報の共有じゃなくて、安全性を犠牲にして他者を信頼することで利便性を得ることがradical trustだ。ホームで線路に人を落とすことができるけどそんなひとはまずいないっていう前提にたつことで駅のコストを下げることができる。


元の記事ではこのあと"mixiのユーザ間の監視関係が安心感を作る"って書いてあるけどそれ"radical trust"の説明としては不適切だ。"ふつうはmixiのほかのメンバーが自分の情報を悪用しないという信頼の上に立って、住んでいる場所、所属組織、年齢性別を明らかにすることで、他者からより適切なアドバイスなどを引き出すことができる"っていうのがmixiにおけるradical trustだ。

でもこれ日本語で検索するとたぶん一番上に出てくる。



SITEINFOがradical trustの上にあって、他者が編集した内容が勝手に適用されて、困ることもあるけど普通は困らなくて便利、で、大切なのはradical trustじゃなくて、radical trustと全然他者を信頼しないモデルと、その間をユーザが自由に選べること。
いままではradical trustという考え方自体がなかったので、全然信頼しないモデルしか選択肢がなかったけど、radical trustという考え方が普及した結果、安全性と利便性の割合を調整することができるようになった。