firefoxのこと

こないだwebkit見に行ってドキュメントのなさに驚いた。MDCの充実っぷりは称賛に値する。

ただ普及という観点でいうと日本は絶望的だと思う。日本では普通の人にはもうそもそもパソコンが必要ない。ケータイでできないことは、きれいな写真を撮ることとCDをリッピングすることとDVDを見ることくらいで、そのどれもブラウザと関係がない。ニコニコ動画だってケータイから見られる。パソコンが必要ないのにたまに出でくるパソコンのブラウザでしかできないタスク(長靴を20セット買う、とか、レシピを調べる、とか、目黒区役所のサイトを見る、みたいなニッチなタスク)をこなすために、標準で入っていないブラウザのことをなくてはならないと思うようになることがあるだろうか(いや、ない)。

ケータイ端末上のブラウザも含めて数えたら(日本ではケータイ端末上のブラウザは選択できない、まともな選択肢がないけど)、firefoxどころかIEだってもはや少数派だ。ケータイ(4473万台)は年間でパソコン(1324万台)の3倍出荷されてる。


いつのまにかLatest topics > IEからシェアを奪う、を合言葉にしていてはFirefoxが勝てない理由 - outsider reflexで読んだようなはなし書いてる...


エンジニアの立場から見るとWebKitはいまのところ遊びがいがない。IEのためにC++で書くよりも楽そうだけどいまさらObjective-Cはかんべんしてほしい。XPCOMみたいなのとXPCNativeWrapperとそれらで遊べるプラットホーム(iPhoneなりAndroidなり)がWebKitに揃うのが早いか、Firefoxがモバイル端末上に確固たる地盤を作るのが早いか。


インターネットが負けるほうに賭けるな、という言葉を思い出した。